Undine

憎んだり愛したり忙しい

ライラック・ブルー

orion

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  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥250

さいきん、日記をつけている。
2月の末、彼氏と旅行に行った時をのぞいたら概ね好調である。……わたしにしては。だって、辞めていないのだ。何日か空いたとしても、その日の記憶を手繰り寄せてちゃんと後日埋めている。良いじゃないか。わたしにしては良く出来ている。
毎日はつけていない、週一でまとめてつけるのが習慣で、わたしのペースだ。

そんな時、iPhoneのメモ機能が活躍する。
その日したことや気持ちを忘れないよう、ヒントをメモに書き溜めている。
その時、日記用の手帳を家に忘れているからかもしれないからだ。

でもあえて、最後は紙に残す。来年はもう少しかけるスペースの多いノートにしようと思う。今はミドリの文庫本サイズの、薄いほうをつかっているけれど、デイリーで1ページ割り当てられてるやつがいいな。


字を、手でかくのが好きだ。絵をかくのも好きだから、ペンというものが好きなのかもしれない。さりさりとした書き味がいとおしい。
あとは、白い紙。白い紙が好きだ。手帳も、だからミドリのやつにした。
絵が入っていてかわいい手帳というのは、飽きてしまうから嫌いだ。その日のお気に入りを選んでも、3日とたたずお気に入りじゃなくなる。
だから身の回りの文房具は、無装飾のものがおおい。装飾に飽きてしまいやすいんだと思う。iPhoneも、かわいいカバーじゃなくて裸にみえるバンパーをつかっている。ちなみに服も、いわゆるノームコアなものが好きだ。装飾があまり好きではない。

……話がずれた。

そう、手でかくのは本当にいい。頭が整理されていくようだ。ボールペンや万年筆でかいているから、アウトプットの前に一瞬、間がある。その一瞬のおかげで、私の頭は冷やされるのだ。

それにくらべて、スマートフォンのメモというのは、思考が高速に拡散されていく感覚がある。かきたい放題かいても、あとで直せてしまうと思うからか、文がどうしたって直接的だ。


そのためかこのブログは、紙の日記にくらべて、悲愴感というか、熱量がふくまれやすい。過熱して複雑化する私の脳みそが、そのまま克明に現れている感じだ。
情熱を表現するには、デジタルで文字を打つこちらのほうがよさそうだ。

流れがちな私の字体もあいまって、紙の日記はどこかひんやりとしていて、さわやかだ。たとえその日悲しくて泣いていても、遠い記憶として処理される。どんなに泣けど騒げど喜べど、文庫本のなかで私はおだやかに凪いでいる。

私の精神を鎮静化するために、紙の日記はとても役立っている。字にすると、自分がうけている愛の形を指でなぞれる気がする。
あとは、抑肝散も役に立つ。ほんのり甘いお茶のような漢方薬。漢方は西洋医学のお薬と違って、薬効はおだやかだから、頓服してもあれなのかもしれないけれど。
薬包を開いて顆粒をお湯に溶いて飲むと、本当に心が落ち着く。

落ち着きたい。騒ぐことなく凪がせておきたい。いとしい人にひたりとよりそう、なにかでありたい。